ヤシカエレクトロ35GSNはほぼ自分が生まれたくらいの時代のカメラ、そのころから絞り値とフィルムのISO感度を設定すれば、あとはシャッターを押すだけ電子シャッター式というなかなかのカメラ。
そんなカメラを代理で売って欲しいと預かったものの、動作確認のすべがない。というのもHM-4Nという電池が今は販売されていないのだ。
ただ先人の知恵をお借りしたらあっという間に解決。LR44というボタン電池が4つあればいいとのこと。
ただし、電池室をみるとかなり大きい。先人たちはスペーサー的なものを作って使用していたわけだ。
リップクリームのがわと、アルミの棒。それがあればベストというわけだけど、アルミの棒、しかもベストなサイズってそうそうないよね。
ふと思い出した、18650という電池のフラットトップタイプがたくさんあって、それをニップルトップの電池を使用する機器に使いたいと思った時にちょうどいい対処方法を以前より編み出していたのだ。それは、ダイソーにある直径13mmのマグネット。電気を通すネオジムタイプの磁石だ。
そこまで分かれば、あとはリップクリームのがわ。これもね、転がってるんだなー笑。オリジナルリップを自作できる空のキットが3つ。これは別の用途で持っていたもの。リップは自分は使わないし作らない。この側を、長さ約40mmで切断。カッターナイフで楽勝。
割と内径の隙間はあるが大丈夫。接点に届くにはマグネット9個必要だった。
+側が蓋面になるように入れる。バッテリー室奥の-側にはバネがあるので適度にテンションかかる。ただマグネット9個重ねてるので磁力半端ない、笑。
こんな感じ。で、蓋を締め込み完了。
バッテリーチェックボタンを押すと、カウンター部分の窓がグリーン気味に点灯。OK!
ISO160 f1.7の解放でオーバー点灯、OK
f8まで絞ってみる、スロー警告点灯、OK
というわけで動作チェック終了。
マグネットのやり方はあくまで自己流、なので自己責任で。
今回全くもって出費なしでできた。ちなみに市販でHM-4Nのアダプターが販売されてはいるけど、価格2,300円くらい。
このカメラがめちゃくちゃ好きで使うならいいけど、テストでは買わんわな。