今回はVemicoさんからご依頼をいただいた、NP-F970互換バッテリー 7800mAhのレビュー!
まずNP-Fシリーズは、SONYが主にカムコーダーなどで採用している映像ではデフォのバッテリー。
ちなみに自分はNP-F550の一番小さいやつを使っている。
用途はBlacmagicマイクロシネマカメラ。おやっ?と思う方もいるかもしれない、そうBlacmagicマイクロシネマカメラ(以下BMMCC)はLP-E6だ。
LP-E6も実はVemicoさんのを以前から使ってる。が、2100mAhで、映像ではこれは辛い。いろいろ考えてLP-E6→NP-F変換のアダプターを作ったのだ。また外部電源用として使えるアダプターもある。これで最強。
7800mAhということで、単純に持ちは3倍以上ということになろうか。これは心強い。しかし、当たり前だけどでかく、重くなるのでそこは妥協せねばなるまい。
とりあえず開封から。まあ、レビューで皆が求めるのは、持ち時間・安定性とは思うが…。レビューの基本w
アマゾンの箱の中にさらにバッテリーの箱が入ってる。
内容物はバッテリー2個とUSB-A to MicroUSBケーブル、ワランティーカード、ボーナスカード。facebookでフォローすると何か特典があるみたい。バッテリーだけに、シンプルな構成。これ以上必要なものないよな。
さらっと、外観。オレンジ色が眩しい、通常カメラ系は撮影時の映り込みなどを考慮して黒が多いけども、オレンジとは目立つ。
これは、一つはカメラバッグの中で目立ち、探しやすいという利点はある。また、バッテリーはカメラの後部に取り付けスタイルが多く、映り込みはほぼ関係ないと思う。バッテリー残量インジケーター、ボタン、充電口が見える。
裏面。端子カバーが付属しているのは嬉しい。裸のまま入れることが多いので、端子部分にゴミなど付着してショートなどのトラブルを避けることができる。
USB-Micro端子、INPUTと書いてあるのでこちらは充電用。
USB-A端子、こちらは外部機器への給電出力用、これはありがたい!外部モニター、その他の機器に給電ができる。
どちらもゴムキャップがついているので、ゴミなどはいらないから安心。
これがついているのはありがたい。カメラで残量はわかるが、単体でチェックができるというのは予備の充電具合とか、いちいちカメラに装着しなくともチェックができる。最近のバッテリーにはこういうのがついているものが増えてきた、精神衛生上これはついていてほしい。
1個は75%、もう一個は50%。バッテリーの保管状況という点ではこの状態はベスト。
満充電で保管するよりも、中間くらいで保管して、使用前にフル充電がいいということは周知の通り。
では、大きさ比較。
FP-550と並べてみる。でかい…。FP-550は18650のセルが2本、FP-970は6本入っていると思う。当たり前だけどこの大きさになるよねー。
では、いざ充電して使っていこう!
ちなみに充電の方法を2種類にしてみた。片方はバッテリーの充電端子から、もう一方は充電器接続。
充電端子からだと充電状況がインジケーターに表示され、点滅する。
充電器に接続して充電する場合はバッテリーのインジケーターは表示されないみたい。
こちらの状況は充電器のインジケーターに従う。
はい、充電できました。
満タンになるまで4時間近くかかってしまった、1.5Aのアダプターだからかな。
充電器の方は赤いランプが緑にならないので、まだ充電中。ただ、インジケーターは押すと4つつく。
では、前置きが長くなったけど実際に使ってみてどうなのか検証していきたい。
まず、NP-Fシリーズは最初に書いたように、映像のジャンルではデフォで様々な機器に採用されていることが多い。
使い道の一つとして、外部モニターに使用が可能だ。
また、外部バッテリー用プレートなども販売されており、こう行った外部補助電源としての利用も可能。
今回は、できるだけカメラ自体の重量も減らしたいので、このNP-F970一個でどこまで運用できるかを検証したい。
NP-F-LP-E6変換アダプタ(自作)を使ってBMMCCに取り付ける。
でかいなあ…こうなるとマイクロシネマじゃないな。こういう時は黒色がいいよな…。
とりあえず1号機がマンフロプレートが付いてたのでこちらで試す。
もちろん、バッテリーからUSBケーブルでモニターの電源も取ることにした。これでモニターにバッテリーをつけなくて良いので多少は重量が減るのと、バッテリーが一つのみなので管理が楽になる。
5.5インチの外部モニター。4Kまで表示可能。裏面はNP-FもしくはLP-E6バッテリーのどちらでも使用可能なデュアルタイプ。
LUTも対応するので重宝してる。
さて、128GBのSDカードを入れ、設定はProress422、30fpの設定にすると、撮影可能時間は1時間36分と出る。
これでいっぱいまで撮影してみることにした。とくに電動ズームやAFは使わないことにした。FIXでの記録映像の想定。
取り付け時のバッテリー残量表示は98%。
経過を記しておこう。※ズームやAFを使うともう少し減りは早いかもしれない。
スタート時点 98%
30分経過 82%
60分経過 74%
90分経過 64%
120分経過 55%
150分経過 28%
180分経過 2%
結構ギリギリまで粘ってみた結果、3時間で空になりそうだった。
3時間もてば、1時間、2時間くらいの講演やイベントなどは余裕だと思う。
ただし、電動ズームやAFを頻繁に使うと変わることは頭に入れておかなければいけない。
しかし!特筆すべきは、3時間といえど、モニターも一緒に給電している点。
もしモニターは別にバッテリーを使うようにすれば、もっとかなり持つに違いない。
ただ、ロケやイベントなどでは機材の持ち運びなどを考えるとできるだけ荷物は少なくしたいし、バッテリー交換によるシーンの撮り逃しなどのリスクは避けたい。
このバッテリー2本持っていけば半日の撮影なら余裕、もうちょい買い足して1日完全にストレスフリーな環境も可能ではないだろうかと思う。
まあ、ギリギリまで使うのはバッテリーのコンディションを悪くするかもしれないけど、なんせ、余裕は心にも余裕が生まれるってもん。
あと2本買い足したら2台のBMMCCも安泰^^
というわけで長くなったけども、NP-F970互換バッテリー 7800mAhのレビューでしたー。