さて、前回の続き。実際は一通りの工程を一気に行ったわけだが、いろいろあって分けて投稿。
埋没したステンリングを焼くわけだけど、キャスタブルレジンについては、焼成段階のデータというのが少ない。
しかもレジンのメーカーによってデータ(焼成時間)にかなり開きがあることがわかった。
短い時間で焼失しきれなくて不良も嫌なので、いろいろ探した中、XYZのデータが長めな感じで載っていたのでそれを参考に。
今回実行したデータ。
120度で30分→200度で65分→700度で5時間半。
前半の120度あたりは、急激な高温加熱によって、埋没剤が破裂や破損しないか心配のため。
実際に今まで楽焼粘土で破裂を何回か経験。これは粘土が乾燥しきれてなく、水分が残っていたために起こる破裂。
それをできれば避けたいので、乾燥を兼ねた前段階の加熱とした。
今後このデータをもとに効率を求めた時間短縮を探っていこう、ってな感じ。
これは2段階目の200度焼成中。
もう全然使わなくなった現像用のタイマーが活躍…笑、なんでも置いておくもんだな。スマホのタイマーでいいのだけども、これめっちゃわかりやすい。
そしてコンパネに固定した鋳造機。材料はホワイトメタル9種。
ステンリングが非常に短いものなのでスペーサー的に金属の板を。これ両面テープで一応固定。こんなもの飛んでったらシャレにならないから。
周りはコンパネと箱馬(木の箱)で囲む、これなら何かあってもちょっとは被害が少ないかも。
で、最終700度の工程。いよいよ。ただここから5時間って、とんでもないな…。ここは探り探り短くしたいところ。
だいぶ焼けてるが、なんもみえない笑。
で、あけてみたら、うんうん焼けてるって感じ。
5時間経ったので取り出す。綺麗さっぱり樹脂はない感じ、成功か!?
セットして、ホワイトメタルを溶かす直前。240度くらいが融点らしく、扱いやすいということでホワイトメタルにしたわけだが、それでもドキドキ。バーナーで炙って…ぶるん!!
なんていうのか、流石にぶん回したら土台がガタガタ動いて、るつぼと型の間にテーパー状の隙間もあり、ホワイトメタルが飛び散る、これはこえええええー!!とりあえず囲んで置いてよかった。
で、ステンリングを水を張った容器に入れる。ジュウウウウウウ!
注意深く掘り出すと、よかった!鋳込まれてた!
だいぶ外に飛び散ってたので、これは失敗か!と思ったが必要量は入った感じだった。
とりあえず出力通りの感じになってたので一安心。
忠実に出ていた、ということで成功とした。こいつを磨いて一旦リングを完成させようぞ。
といった感じで、一連の工程は、初でぶっつけ本番にも関わらずうまくいったと思う。
安全面での検討と、焼成時間の検証を次回同じモデルで実験をしたい。
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